渋谷のラジオ「渋谷の本屋さん」2017年10月20日放送分まとめ
〜双子のライオン堂文芸誌『しししし」について〜
渋谷のラジオ
https://shiburadi.com/
「渋谷の本屋さん」 10月20日(金)8:00〜9:00
https://note.mu/shiburadi/n/n599aa1a73370
【パーソナリティ】
西本 武司
【聞き手】
西原 幸平
【ゲスト】
竹田 信弥(文芸誌『しししし』編集委員・双子のライオン堂)
松井 祐輔(編集委員・H.A.Bookstore)
田中 (編集委員・ライオン堂読書会主催)
※以下のまとめは、放送中での正確な発言とは異なる場合があります。〈〉に囲まれた文章はまとめ制作者による追記となります。
西原:渋谷のラジオ、渋谷の本屋さん初めて行こうかと思います。今日はゲストが3人も来ております。一人目は赤坂にある双子のライオン堂書店の竹田さん。二人目は、ライオン堂の常連さん田中さん。<http://liondo.jp>
西本:常連!ただの店の客ですからね!
西原:三人目は蔵前にあるH.A.Bookstoreの松井さん。
<https://www.habookstore.com/%E6%9C%AC%E5%B1%8B-bookstore/>
西本:松井さん、松井さん元気ないよ。
松井:朝なんでねー。朝は……
西本:西原スタイルですね。
西原:今日は、なぜ来ていただいたかと言うと、どうやら双子のライオン堂で新しい企画を立ち上げると聞きまして。なんか文芸誌を作るみたいな?
西本:文芸誌とはすごいハードル高い。一般の方々は直木賞とか芥川賞とかそういったものは季節の折に触れてくれてると思うんですが、まぁ売れないですよ。そのタイミングでふっと売れるだけで、文豪と言われてるような方々でも売れなくなっている次第でございまして。
西原:そんなご時世になぜ文芸誌?
竹田:きっかけは色々あります。自分がお店を作る前、高校生や大学生の時、ZINのような、そんな言葉もなかったような頃に友達を集めて文芸誌のようなものを作っていました。お店を始めて、作家さんや編集者などの本に関わる人たちと話している中で作品を発表する場とかが少なくなってきていると言う課題があることを知りました。最近では本屋さんが本を出すという流れがあったりして、そういう様々なきっかけを基に本を出そうと決めました。ただ、単著を作るにはまだ体力がない。色々な書き手の方にお願いして、お客さんも含めて仲間の本屋さんとか知り合いの編集の人とかに協力依頼をして、一人だと弱いけれどみんなの力を借りれば作れるんじゃないかと思いました。本が売れないという事実もあります。であれば、やりたいことをやっちゃおうということで文芸誌雑誌を作ろうときめました。本屋さんが出す文芸誌と言うというものを求めて現在準備中です。
<双子のライオン堂書店では雑誌を作るイベントを編集者の仲俣 暁生さんを講師に行っていたりもしました。同じく仲俣さんに「雑誌の思想」という雑誌という文化を考えるイベントも行いました。このイベントでの内容も今回の文芸誌を作る大きなきっかけになっています。>
西原:今日来ている三人は雑誌を編集委員なんですか?
竹田:お客さんの田中さんも編集委員ですし、同じ本屋のライバル?である松井さんも編集者です。
西本:お客さんとしては良い上がり方してるよね。ミュージシャンのファンだった人が楽屋に入れるようになり、ツアーも回るようになり、次はアルバムのプロジェクトに参加するような感じ。
田中:竹田さんがお店を始めてからずっと一緒に企画をやっているのでアーティストの成り上がっていくファンの心境に重なるかもしれないですね。
西本:一番いい楽しみ方かもしれない。ウチのラジオのディレクターも似たようなポリシーがある1番きついところみんなでやっていくみたいな。
西原:さっき本屋さんでしか作れないと言っていましたがそれってどういうことでしょうか?
竹田:本屋さんて買わなくても入っていい場所だと思っているんです。文芸誌って文学を語れる人しか入っちゃいけないみたいなイメージを持ってる人がいるかもしれませんが、本屋のように入りやすくて出て行きやすくていつでも帰って来れるそんなものコンセプトに掲げています。本を開いてみたくなる仕掛けを作っておいて、すぐに理解できてすぐ読める本ではなく、1年かけてじっくり読んでいけるようなものを目指しています。
西本:クラウドファンディングみたいなものがあるじゃないですか。ちょっと主流から外れた人たちが応援して、みたいな流れに似てるような気がしますね。ど直球に文芸が好き!じゃない人たちがこの試み面白いねと言うことで参加してくれる。試みに賛同して読まない人も買って応援しちゃうみたいな。
西原:発売日は?
竹田:発売日は12月31日です。
松井:それを発売日と言うのかどうか。あー出るからには松井は働いて発送します。
竹田:まあライオン堂はお休みですけどね!
西原:今、中身はどうなっていますか?
田中:企画は全部決まっていて、作家さん以外にもプロではない人へもお願いしています。お店にある縁を文芸誌に反映していきたい。現在は原稿が来るのを待っているという状態です。
西本:原稿の依頼は好きなの書いてって言うわけにはいかないですよね?
田中:我々の企画会議の中でその人が書いている書籍を読んだり情報収集しながらテーマを決めてお願いしています。世界文学についてだとかや時勢に触れるなど。プロではない方に関しては、枠組みを大きく投げて実際にときの会話から内容をイメージしてお願いしています。あの内容を書いてくださいというように決め打ちでお願いすることは少ないです。
西本:来た原稿にダメ出しをとかやるんですか?
田中:編集を極力加えない、ダメ出しは基本的にしないという方針を選んでいます。
西本:出したいまま行くぞってことですね!
竹田:そこが商業出版との間違いというか良さの1つかなと思います。
西本:単行本に出る前、手垢がついてない種みたいなものが出ると。確かに文芸誌ってそういうものですよね。単行本になった時に加筆修正されてたりしますもんね。
西原:言える範囲で具体的な内容ってどうでしょうか?
西本:村上春樹さんが着々と書いてるとか!赤川次郎さんが三毛猫ホームズ書いてますとか!
竹田:まだ執筆者さんたちは公開していないんですが、特集があります。宮沢賢治。文芸誌のコンセプトが入門していくというものなのですが、今回は宮沢賢治の世界への導入を6名程度の作家・専門家の方にお願いしています。
<『しししし』では特集と文芸作品・批評・コラム等を載せます。特集は一人の作家を選んで、その作家についてはじめての人でも触れられるようなに展開していきます。>
田中:漫画も載りますよね。
竹田:宮沢賢治作品をコミカライズしたものも載ります。
西原:小説とかも入るんですか?
竹田:予定では、小説も載りますし、短歌や詩、俳句なかも載ります。
西原:著者は何人ぐらいいるんですか?
竹田:30人か40人ぐらいでしょうか。細かいエッセイとかが充実させていきたいと思っているので。ボリュームは180ページ程度ですね。180ページの枚数にもねらいがあって365日、一年間に2日に1ページ読む。そうすると一年楽しめる。
西原:180ページの本を作るってお金もかかりますよね?
松井:3人で顔を見合わせる図が今展開されましたね。
竹田:資金を集めるために広告募集中です!現在いくつかお話しいただいているところもあります。広告出していただける方がいたらぜひご連絡ください。長く続けたいなと思っているので資金のことも意識しながら活動しています。企画会議では、僕が思いついたことを全部言う。すると、田中さんに怒られる。そして、松井さんがうまく調整してくれる。松井さんも自分でいくつか本を出されているのでアドバイスをいただきながら進めています。
<広告についてのお問い合わせはこちらから。http://liondo.jp/?page_id=54>
松井:僕はお金の計算ばっかりやってるからね。そういうの得意だから、原価計算とか。
西原:何部ぐらい刷るんですか?
竹田:1,500部を予定しています。
田中:既存の文芸社どれぐらい発行しているんですか?
竹田:正確な部数はでてないですけど、何千というところでしょうか。又吉直樹載った時は7万部。こんな風に場合によって変わりますね。
西原:既存の文芸誌が何千というところで、ライオン堂さんが1,500部で作るっていうのはなかなかちゃんとしてますね。
西本:お客さんが1,500人ぐらい見えていると言う状態なんですかね。
竹田:そうですね、1000くらいはいけるかなと。
西原:定価はいくらぐらいですか
竹田:1500~1800円くらいでしょうか
西原:文芸誌っていくらくらいなんですか
竹田:『新潮』『文学界』『群像』は1,000円いかないですね。
西本:今まで文芸誌を買ったことないですがお買い得ですね!この値段でお買い得、載ってる人全部いい人じゃないですか。手元に『すばる』がありますけど辻仁成、椎名誠、桐野夏生、高村薫、いとうせいこう。豪華、これで1,000円しないですからね。
西本:目に触れてなかったけど、これはとってもお買い得だなと言うことがわかった。旅に出る時って興味をバラバラにして、好きなモノじゃないモノに触れたくなるじゃないですか。そういう時に文芸誌1冊本て持っていって旅先で読むにはいいかもしれない。新しいものに触れたいって言うタイミングに文芸誌っていうのはすごく良い。
西原:確かに出会いがありますね。
西本:全然違う方向性の文章が載っているから。旅先にはいつも文庫本に3冊持って、好きな作家ばかり持っていってしまうから、文芸誌いいかもしれない。
竹田:最先端の文学が載っていますし、いわゆる文学から外れているような人たちも哲学者の千葉 雅也さんや國分功一郎さんなんかも載ってる。
西本:これはいいですね。なんか文芸誌との付き合い方が分かったかもしれない。
西原:文芸誌は一気に読むものじゃないかも?
竹田:そもそも文芸誌は普通の人が読むものじゃないかも!
西本:これだけジャンルが違うものがバラバラにあって、この中のどれかはあなたに刺さりますよといった感じで、オムニバスっていうのが分かった。
西原:文芸誌の読み方が分かんないっていう人が多いと思うんですが、今みたいな考え方が伝わると手に取ってみても良いかもと思ってもらえるかも。
西本:これからの時代は、いっぱい入ってお得っていうのがみんな好きなんじゃないかって思います。そのイメージと似てるかもしれない。雑誌に関わる人に来ていただいた時に聞いた話では、みんなが見たいのはもう情報ページじゃないなって言う気がしていて、特集が見たい。特集だけがみたいっていうのと文芸誌はマッチしてるのでは。
西原:Amazonプライムみたいなもんですかね?
竹田:と言いますと?
西本:全員がわからなかったよ!いまの!
西原:一定金額払うと1ヵ月間おいしいコンテンツがもらえるみたいな。
竹田:そうかもしれません。文芸誌の定期購読を高校の時からやってるんですけれども、全部読めないほど沢山のコンテンツを提供してくれますね。
西原:AmazonプライムとかNetflixとかって、特定の番組を見たいと思って加入するよりも色々なコンテンツを楽しみたいと思って入会することが多いと思う。なんな感覚で文芸誌に触れるって良いですよね。
竹田:まだ、誰も読んでないような作品と出会える魅力があります。本屋と似てるんですよね。文芸書のごちゃまぜ感はライオン堂書店に似ています。相性がいいかなと思って作り始めました。
西原:タイトルは?
竹田:タイトルは『しししし』です。<http://liondo.jp/?p=1506 特設サイト準備中、近日公開>
双子のライオン堂で「獅子獅子」とイメージでも良いですし、笑うようなイメージとか。ひらがなの「し」は色々な意味を持っていて、詩とか死とか紙とか始とか多様なイメージを伝えたくて『しししし』とタイトルをつけました。
西原:売り方のところで松井さんが力を発揮するということでしょうか?
松井:本の取り次ぎをしているのでH.A.Bから流通業者さんや本屋さんにおろすと言うかたち。大元はライオン堂、流通に関してはH.A.B。八木書店さんと言う中小の取次さんにも協力していただきます。
竹田:発行販売は僕たち独自でやるんですが、直販だけじゃなくて、取次と言う本の問屋さんを介していろいろな書店さんに届けようと考えています。全国流通は松井さんにお願いしているという感じです!松井さんのルートで広がっていくとライオン堂と接点のない本屋さんとも出会うことができます。多くの本屋さんに関わっていただきたい。
西原:売るためには、多くの人に知ってもらう工夫をやっていきたいですよね。
西本:これは作るだけじゃなくて、売るのも楽しい仕事だよね
竹田:大手の出版社は本を作る人と売る人が分かれていますが、僕たちは小規模なのでみんなで一緒にできる楽しさがあります。
西本:ツアーとかすると面白いよ。自分で営業してる時楽しかったもん。京都に仕事のついでに行って10件ぐらい本屋ピックアップして喋りに行った。すると、「わざわざきたんですか」って大体の人が歓迎してくれる。邪険にされたことなくて。こういうのがはねそうな地域ってあるじゃないですか、京都とか絶対あいそうですよね。
竹田:そういう文化が馴染んでいる地域ってありますよね、今、考えているのは、僕が1時間店長みたいな感じで他の本屋さんに立って『しししし』だけじゃなく他の本も含めて売るというアイディアです。営業に行って本を売るって言うのは結構大変だと思うんですね。お店の本棚がいっぱいにうまってる中でスペースを作ってもらうのはなかなか難しい。そうであれば、直接本屋の中でその1時間だけで売らせてもらうみたいな。もちろんお店番したり、お掃除したり、何でも雑用やります。協力してくれるお店があったら、ぜひやりたいなと思っています。
西本:クラウドファンディングみたいなものってやらないんですか?最近多いじゃないですか。
竹田:あんまり僕は。
田中:クラウドファンディングで不特定多数の人たちから力を借りるというよりは、直接の関わりを持った人たちと始めたいという気持ちはあります。今後『しししし』が4号5号と続いていく中で資金面での必要性が出た時にクラウドファンディングっていうのはあると思いますがスタートアップは自分たちから、そし、て直接の関わりを持った人たちでやりたいと思っています
竹田:去年はライオン堂クラブと言うのを作って、
西原:ライオンズクラブ?
竹田:そのネーミングは、まずい気がしますけれども。。。15名くらいの方に支援をいただいたりということはありました。今年も少しはやろうと思いますが大々的には予定はないですね。
西原:12月31日販売ってすぐですね。入稿っていつですか?
竹田:12月の上旬ですね……
西本:今、12月初旬に出る本を作ってるんだけど、台割もできてないよ!
西原:それは、しびれますね。
竹田:うちは完全にデザイナーさんの力でなんとか。デザイナーさんもライオン堂のお客さんというか友人です。
田中:表紙のデザインがものすごく良い!
西原:表紙は出来上がってるんですね。
松井:先週みんなで会議をしました。来週に最終決定するスケジュールになっています。
田中:現代美術のアーティストの大槻香奈さんの絵画を使わせていただいて
<大槻香奈 http://ohtsuki.rillfu.com/>
竹田:デザイナーさんがその絵画を表紙にバシッと!
西原:原稿はまだ来てないんですか?
竹田:数件は届いています。早い方は声かけて1週間後に来た人も思います。締め切りまだなんで。我々三人も書くパートがありまして、「本と生活」というエッセイを書きます。
西本:使えるものは全て使う!
松井:本屋さんの日記というのも作っています。僕も担当しているのに一週間くらい書くのを止めちゃってるんですけど……
竹田:『しししし』は本屋さんが出す文芸誌なので周りの友達に声をかけて企画を進めています。本屋さんを紹介するページを作りたいなと言うのを考えたんですが、そういった企画や本は沢山あるからわざわざやる必要はないじゃないかと思いました。そこで、本屋さんの日常を綴った日記なんか面白いじゃないかと。松井さんと仲が良いんですけれど、意外と日常で何をしてるのかっていうのは分からない。
松井:日記はGoogleスプレッドシートを共有しながら一つのファイルに色々な本屋さんが書いてます。
竹田:九州の本屋さんもあれば山梨の本屋さん。実店舗を持たないで活動している本屋さんも含めて様々な本屋さんが参加してくれてます。
松井:あまりにも書かなすぎて空白が続いてて、「これから書くから!」と言い訳をしているとみんなから「いいね!」のコメントをもらえたりして共有のファイル上でコミニケーションが発生していて作る過程も面白いです。
西原:それは紙面にまとめるのも大変そうだな。
竹田・田中:デザイナーの力が凄いですから!
西原:なんか楽しそうですね。
竹田:僕は楽しいですよ。みんなはどうかな。ほとんどネットで会議してます。最終の詰めや紙質を確認したりという作業は会ってやりますけど。
西原:アマゾンでも販売するんですか?
竹田:アマゾンさんにも出ると思います。
松井:アマゾンが売りたいと思うか分かりませんが、アマゾンでも売れる体制は作れます。
西原:1500部かすぐ無くなっちゃうかもしれないですね。
田中:12月上旬に『しししし』の予約受付を行う予定です。盛り上げながら、その様子を見て今後の展開を考えたいですね。
<『しししし』が少しだけ早く手に入るかもしれない予約販売は12月上旬に開始します。『しししし』とライオン堂グッズのセットというのも考えています。そちらは11月の下旬くらいから予約できるかもしれません。ライオン堂HPや『しししし』特設サイト、ツイッターで情報公開します。>
竹田:長く売っていきたいなと思っているのですぐにはけるイメージはないです。「読んでもらう」のを大事にしているので、読書会とかをお店で企画しているのも本を「読んでもらう」ためです。そこに注力しています。
<双子のライオン堂書店の読書会>
西本:ついついみんな早く売りたがるんですよね。それも大事なことだと思うんだけれども。これがあるから長く遊べるねと言うような、1年間、自分たちのフェアができると思ったらとても良い材料を手に入れたってことだと思います。ライオン堂の名刺がわりになるような本が作れたことの方が大事かもしれませんね。これをキッカケに面白いなと思ってくれて一緒に作る、そんな面白い動きが広がっていく媒介になるものが作れてるんだなとお話を伺って思いました。
西原:ご縁がどんどん広がっていく本作ると、なんか思いもよらないところから新たな出会いがあったりするじゃないですか。全然知らない海外から連絡が来たりとか。
西本:どうします?村上春樹さんが『しししし』に書きたいって言ってきたら!
松井・田中:まあ、どうしてもって言うなら。
竹田:僕は頭下げちゃうかもしれない。
西原:ここに書きたいとか、一緒に作りたいと言ってくれる人がどんどん出てくると良いですよね
竹田:書きたいって言っていただけるような「場」にはしたいです。
田中:紙面に投稿作品を載せる企画もいくつか考えていて、「本屋のエッセイ」というの募集してます。公募で、プロでも素人でも海外の方でも自分の好きな本屋さんやフィクションの中に出てくる本屋さんについて語って送ってくださいと。作品は、いくつかの本屋さんが審査員となってにとなって賞を決めます。いろいろな人たちが入ってこれるような入り口を作っていきたいなと思っています。
<「本屋の思い出エッセー賞 2017」11月1日応募締め切り。作品は1600字以内。http://liondo.jp/?p=1411 >
西本:あの客よくしゃべるねー
西原:店の常連になって一緒にやるっていいですよね。好きなことを好きな人と一緒に面白いことできるっていうのはすごいな。
西本:飲み屋の常連になってね、地域の祭りの時にお前手伝いに来いと声かけられて、お好み焼き焼けみたいなことですよね。
西原:一気に身内になった感じとかすごく楽しいし、そんなお店なんですね。ライオン堂は。他にもいるんですか田中さんみたいなお客さんは?
竹田:皆さんから持ち込みの企画があったら、すぐにやりましょうとなります。どうしてもお店の対応があるのでなかなかイベントとかできないんです。お客さんがイベントを主催してくれて一緒にやるということがあります。
西原:放送時間が3分切りました。何かお伝えしたいことありますか?
田中:私たちは文芸誌『しししし』を作ってるんですけれども、他の本屋さんの出版活動を応援もしたい気持ちもありまして、実は松井さんもH.A.Bから新しい本を出したんです。
松井:『ずこうことばでかんがえる』という本を出しました。H.A.Bはずっと出版社としてもやっていて今回が3冊目です。内容はイラストエッセイ。創作のつまずきとかちょっとしたことで不安になることがあると思うんですけれども、学校でやった図工の工夫になぞらえてエッセイとイラストが載っている本です。今まで本を作る中での編集の知識が『しししし』にも生かされています。
<『ずこうことばでかんがえる』 >
田中:みんなで集まって読みたい本だと思います。ライオン堂で読書会もやります。
<『ずこうことばでかんがえる』読書会 ゲスト:H.A.B松井さん、著者きだにさん>
西原:『ずこうことばでかんがえる』絶賛発売中。あ、1分前。
竹田:ライオン堂で西島 大介さんの本を出します。11月23日の文学フリマに出します。予定を整理したら半年で5冊くらい本を出します。みたいな半年で5冊くらい
<西島大介さんの『アオザイ通信完全版』がライオン堂から出版されます。現在準備中!
https://twitter.com/lionbookstore/status/914709018978918400>
西本:精力的じゃん!
西原:ありがとうございました。今日は双子のライオン堂の竹田さん。常連の田中さん。H.A.Bの松井さんのお三方に来ていただきました。文芸誌『しししし』12月31日に発売となります。
(まとめ作成:田中)
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